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    2015年08月15日

    はじめに・ポートランド母子旅行@6歳&1歳

    2015年3月に2週間ポートランドへ行ってきたよ

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    2年にも及ぶ長期の産前産後育児休暇も、4月で終わり。子どもたちとどっぷり向き合う時期の終わり、長男の義務教育の始まり、次男の国際線無料期間の終了などいろいろかこつけて、行きたいところに行っておこう!と思い立って、アメリカのポートランドに2週間弱行ってきた。

    なんでポートランド?

    と、行く前によく聞かれた。流行ってるからなんとなく気になって、というのがあいまいだけど本当の理由。どこかで聞きかじったり、なにかで斜め読みした記事が、頭の中で組み合わさって、今見とかないと!という気分だった。

    地域コミュニティ、diy精神、エコ、コンパクトシティ、食べられる庭づくり、とかそんなようなことが気になっていた。でも、人に説明しようとするとうわっつらだけでしゃべってるなーと感じてた。たぶん、ポートランドのこれらを知りたいというよりは、自分の生活をよくするためにこういうことが必要で、こういったキーワードで語られることが多かったポートランドに興味を持ったんだと思う。

    とはいえ子どもたちも一緒

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    当たり前だけど、6歳と1歳の子どもたちも一緒だ。彼らも楽しいことを織り交ぜつつ、彼らのペースで行くのが大前提。それでプランを立てた。

    初めて行く街なので、最初は「ポートランド 子連れ」で検索をかけた。いろいろキーワードを変えて入れて行く中で興味を持ったのが、グリーンズの鈴木菜央さんの旅。まさに、興味があるのはこういうこと!と思った。

    そして、「都会からはじまる新しい生き方のデザイン」に出てきた場所。この本は行きつけの本屋さんの一押しコーナーに平積みされていて、見つけたときは今読みたかったのはこれだ!と思った。この本屋さんの一押しコーナーに行くと好きな本が見つかることが多い。そういう本屋さんがあるから、今の街に住んでるというのもある。

    都会からはじまる新しい生き方のデザイン -
    都会からはじまる新しい生き方のデザイン -

    そして長男は飛行機とスターウォーズに熱中しているので、そのふたつを絡ませて退屈させないようにしつつ、同年代のお友だちと遊べる環境を用意したいなと思った。

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    (子どもふたりいると飛行機から降りるのがたいてい最後になる。そうするとコクピットに乗る?と言ってもらえることがよくある。子どもにはとてもうれしいこと)

    ポートランドは日本人留学生がとても多い街なので、友人でも留学していた人がたくさんいた。中でも、素晴らしい友人を紹介してくれた安永さんと、背中を押してくれたたいこさんには心からありがとうございます。

    気になる場所をピックアップして、実際に行った人たちに話を聞いてそれをつないで、でも出発前に決まっていたのは全旅行日程の20%くらいの予定。子どもの入園入学準備、自分の復職準備、自宅のリフォーム&引っ越しなどでバタバタしていたのだった。こんな時期に旅行に行くなんて頭がおかしい、と言われた。でも行けばなんとかなる。ネットがなかったころって、どうやって旅行してたんだろうなあ。

    そして考えた10のこと

    終わってから考えると、今行くべくして行ったんだろうなと思う。考えたのはこんなこと。

    ・お金を払うのは簡単だけど、お金以外の価値の交換はすごくおもしろい
    ・弱者への向き合い方について、そして今自分は弱者だということ
    ・自分の基準があれば、だいたいのことは自分でできる
    ・自分にとっての不要なものも循環させれば豊かな資源
    ・子どものおもしろポイントを掘り下げるのは自分も楽しい
    ・食べるものがその人をつくる
    ・ポートランドは中央線っぽい
    ・空港から街の中心まで路面電車で40分、300円だったらもっと気軽に飛行機に乗るだろうなあ
    ・自分にはできないと思ってたらたぶんできない
    ・親が子どもにできることは学ぶことは楽しいと伝えること

    この文章はポートランドからの帰りの飛行機で書いていて、今読むとなんだっけ?というものもあるんだけど、思い出しながら書いていこうと思う。
    posted by リョーコ at 09:27| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2015年01月31日

    ストックホルムの飛行機ホテルに泊まった夜|イギリス&スウェーデン母子旅行@5歳&1歳

    子どもと旅行を楽しむのに重要なこと

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    子どもと旅行するのをラクかつ楽しくする方法のひとつは、子どもを乗り物好きにすることだと思う。我が家はふたりとも男児なせいか、教えなくても車と電車は好きだった。さらに小さい頃から飛行機でちょくちょく出かけていたら、身近な乗り物と感じたらしく夢中になった。

    空港では何時間でも飽きずに飛行機を眺めているし、航空会社にも詳しくなったし、将来の夢はパイロットだし。昨日もニュースを見ながらせっせと工作してると思ったらスカイマーク機を作っていた。時事ネタまで押さえている。飛行機に乗ること自体が一大エンタテインメントなので、ロングフライトも楽しくてたまらない感じ。

    ストックホルムでどこに泊まろうかと調べていたとき、すでに使われなくなった飛行機をホテルに改築して使っている場所があると知った。これは子どもが喜ばないわけがない。スイートルームだとコックピットに泊まれる。スイートルームといっても1泊3万円だけど、旅行日程の半分くらいはタダで泊まってる我が家には大金だ。でもせっかく近くまで行くし、泊まってみることにした。


    大人でも大興奮!すごい!!!

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    ストックホルムのアーランダ空港から直通シャトルバスで10分くらいのところに、ジャンボホステルはあった。至近距離でジェット機を見ることがあんまりないから、近くで見るだけで大人でもうわあーーーってなる。興奮する。美しい。

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    翼はテラスになっている。宿泊客じゃなくても入場料を払えばここに入れる。空港のすぐそばなので、離着陸する飛行機が次々に見られる。

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    夕食は中の売店で買って、翼のテラスで飛行機を眺めながら食べた。食べ物は特段おいしくないけど、そんなことどうでもよくなる眺め!

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    機体の下にブランコがついていて、子どもたちは飽きずに揺れていた。

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    コックピット。一部の機材は外されてるけど、十分にその面影を味わえる。

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    ハンドルはふたつ付いているので、兄弟ゲンカにもならなくて安心。

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    隣にはビジネスクラスだった座席をそのまま残した会議室があった。

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    夕刻。抜けがいいので、日の落ち具合がはっきりとわかる。

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    夜の、点灯して飛ぶ飛行機が特に好きな長男は、夜更かししてずっと空を見ていた。

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    その結果の朝寝坊。

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    一応スイートルームなので、おみやげつき。昔っぽくてかわいい。すごく狭いし、水回りの使いにくさなどもあったけど、コックピットに泊まるのはなかなかできないので、泊まってよかった。何より子どもたちの喜びようといったら!

    子どもとの旅行を楽しくするのに、私が行きたい場所へ行くなら子どものしたいことをする、子どもの行きたい場所へ行くなら私のしたいことをする、みたいな小さいルールがあった。どちらかのことを犠牲にしてばかりいるとくさくさするから。家族とはいえ、他人同士で一緒に行動するにあたって大事なことだった気がする。

    でもこうして行った、ひとりだったら行かなかっただろう場所が行ってみるとすごく面白かったということがよくある。旅が人生に例えられるのはこういうことなんだろうなあと、そんなときに思った。

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    posted by リョーコ at 01:39| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2015年01月15日

    外国で子どもが迷子になる(ただし船上)|イギリス&スウェーデン母子旅行@5歳&1歳

    船に乗るまではこちら

    船上は子ども向け施設のパラダイス!

    私たちが乗ったのはViking lineのGabriellaという船。わりと広めのキッズルームがあって、ボールプールやらすべりだいやらレゴやらBRIOやらが山とあって、子どもたちは狂喜乱舞。

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    1時間ごとにいろんなイベントがあって、みんなで絵を描いたりゲームをしたりリンボーダンスしたり(久しぶりに見た)。うちの息子たちが参加する回ではフィンランド語とスウェーデン語のほかに英語でも係の人が説明をしてくれた。

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    ゲームに参加したら商品ももらえた。オリジナルキャラクターグッズ。

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    着ぐるみ化もしていた。

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    子どもが多いので、当然モメたりもしていた。おもちゃ取り合ったり、すべりだいでぶつかってケンカになったり、牽制しあったり。でもそのあたりはさすが子どもで、言葉がわからなくてもきっちりもめるし、言葉がわからなくてもなんとなく仲直りして一緒に遊んでいた。

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    その様子を横目で見ながら、窓の外の景色をぼんやり見ていた。デッキで景色が見たかったけど、子どもはすぐ飽きちゃうのでキッズルームの窓から。フィヨルドにレゴでできたみたいなサマーハウスがへばりつくように建っている景色を見て、こういう漠然とした風景の中で特別に何をするでもなく生活をしているという暮らしを想像したら、なぜかじんわり感動した。この年になって、景色を見て心が動くということが恥ずかしながら稀になっていたので、自分でも驚いた。

    ほかにもゲームセンターやカラオケやサウナまであった。12歳から17歳向けのヤングアダルトコーナーという部屋も小さいながらあって、ビリヤード台やDJ機材などがあった。細やかな区分。


    長男行方不明

    そんなこんなで楽しく夜を過ごして、朝ごはんに向かう途中、はしゃいだ長男が階段をひとりで走っていってしまった。私たちの部屋は5階で、レストランは9階。次男を抱いた私はゆっくり歩いていたので追いつけなかった。レストランまで上がってみたけど、長男の姿はない。何度も子どもの名前を呼びながら、階段を往復した。部屋まで戻ったけど姿はない。15分ほどうろうろして見つからなかったので、レセプションに行くことにした。船上なので危険はないとは思いつつも、言葉がまったくわからないから自分で助けを求められないだろうし、もし誰かに部屋に連れ込まれたら、とか海へ落ちてたらどうしよう、とか悪い想像が止まらない。動悸が早くなり、くらくらした。

    レセプションで事情を説明すると、部屋番号を言うように言われ、伝えるとカードキーを再発行してくれた。動転していた私は「I lost my kid」と言っていたので(childと言うべきだった)keyを持ってきてくれたのだった。コントみたいだと思いつつそうではないと説明すると、それは大変!といろいろ聞かれた。名前、年齢、国籍、はぐれた場所、服装を説明するとすぐにそれを館内放送してくれた。フィンランド語とスウェーデン語の2カ国語に訳してくれてたんだと思うけど、まったくわからず聞き取れたのは「○○(名前)、ヤーパン」という部分のみだった。なんか日本代表みたいだなと思った。

    ほどなくして、スタッフの男性が涙のあとだらけで放心していた長男を連れてレセプションへ来てくれた。階段で見失って、あちこち探しているうちに別の階段に来てしまい、迷子になったらしい。階段で座って泣いていたら自分の名前を呼ぶ放送が聞こえて、そうしたらスタッフの人に名前を聞かれてここまで連れてきてもらった、と言っていた。ふだん、ものすごく慎重な性格で絶対私のそばを離れないので、船上での開放感からついそうしてしまったのだと思う。

    見つかったし船上だからよかったけど、外国で子どもが迷子って本当に恐怖だなと身をもって知った。旅行中、ありとあらゆるものを失くす私だけど、子どもだけは失くしたくないとつないだ手に力をこめた。長男はちょっと元気になり「迷子で放送されたのはじめて。有名人になっちゃったね」と笑った。

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    posted by リョーコ at 05:24| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2015年01月12日

    子どもと船旅は相性がいい|イギリス&スウェーデン母子旅行@5歳&1歳

    子どもと船旅は相性がいい

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    桐島洋子さん(大ファン)の著書を読んで、子どもができたらいつか船旅をしたいなと思っていた。夢があるし、飛行機より体力的にラクそうだし。ひとりだったらつい時間を惜しんであちこち行きたくなってしまうので、ゆっくりとした旅行を楽しめるのは今だけかもと思っていた。

    それで今回の旅行を検討していたとき、ピースボートの子どもの家も興味があった。でも、全部船旅だと船以外の時間がすごく短くてもったいないと思い(やっぱり貧乏性)、飛行機で目的地まで行って、そこから船を組み合わせることにした。

    子どもと船旅の相性がいいと思う理由は3つある。

    その1 個室で移動できるようなものなのでラク!

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    これがいちばん!荷物さえ船に積んじゃえば、景色を見ていてもごはんを食べてても部屋でゴロゴロしていてもいい。いつでもおむつ替えられるし、どこでも授乳できる。飽きたら思う存分ウロウロできる。

    その2 子ども用設備の異様なまでの充実!

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    船にもよると思うけど、わりと大きめでファミリー層ターゲットの船ならキッズルームがすごく充実してる。乗客はファミリーとシニアがダントツで多かったので、そのふたつの層に向けたサービスは手厚い。

    その3 安い!

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    2泊泊まって朝夕食ついてレクリエーションもたっぷりあって当然移動コストも込みで、ストックホルムとヘルシンキの往復が3人で4万円くらい。物価が高い北欧とは思えないコストパフォーマンス。ごはんもおいしかった。

    北欧は各国間で船がたくさん出ているので、スウェーデンのストックホルムから出ている便の中から行ってみたい場所を選んだ。バルト三国もかなり心惹かれたけど、せっかくだから北欧を見比べようとフィンランドのヘルシンキにした。


    WEBよりも対面で買ったほうが得??

    行きたい日程と目的地に合致していたのがViking Lineというフェリー会社の船。オンラインで何度も予約しようとしたけど、サーバーが不安定でカード情報を苦労して入力してもずっとエラーになってしまった。ロンドンについてから手配していたので端末はiPhoneしかなく、小さい画面でせこせこ入力するのは骨折りで、さらに直前になるとどんどん空室も少なく、価格も高くなっていったので、ストックホルムに着いてからViking Lineの店舗に行って買うことにした。それでいいチケットがなかったら船旅はあきらめることに。

    ストックホルム中央駅のとてもわかりやすい場所にViking Lineのカウンターはあった。カウンターの人に聞くと、私が乗りたかった便はWEBで見るよりもいろんなクラスの部屋で空室があった。さらになぜか、WEBで予約するよりも3割くらい安かった。直前割的なことなのか。私が乗船したのが9月のあたまで、北欧のハイシーズンは微妙に終わっていたからかもしれない。よくわからないけどラッキー。


    いよいよ乗船

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    船のりばは市内にあって中央駅から直行のバスが出てる。出発時刻の30分前までにチェックインだから、その点も飛行機よりだいぶ便利(でもそれに油断して直前に遊び過ぎて時間ギリギリになってしまい、長男の手を引いて次男をだっこしながらもう片方の手でキャリーバッグを引っぱり、泣きながら走った)。外国へ行くのにSuicaをタッチするくらいの感じで乗船できて、すごいなーーーと思った。

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    つづきます。
    posted by リョーコ at 06:45| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2014年12月23日

    子どもとファーム&ホームステイをしてみて|イギリス&スウェーデン母子旅行@5歳&1歳

    子どもとWWOOF体験をすること

    子どもがいなかったら、そもそも田舎でファームステイをしようと思わなかった。子どもがいるから、食べ物がどうできているかに興味が湧いたし、都市生活では得られないものに目が向いたし、観光地への関心が減った。それに、子どもがいなかったらファームステイ先の選択肢もたくさんあっただろうから、ここを選ばなかったかもしれない。子どもとファーム&ホームステイするのはなかなかいいな、と思った理由がいくつかある。

    その1 自然の中で遊ぶのはとにかく楽しそう

    見渡す限り続く広い野原を大声をあげながら駆け回ったり、パンツまでびしょびしょになって泥とまみれたり、いろんな木の実を口に入れておいしさに驚いたりまずさに飛び上がったり、動物を愛でたり、手のひらを返されたり、そういうときに見せる子どもの表情が今まで見たこともないようなものだった。広大な庭には、池や川や小さな島や常設のテントまであった。息子たちは最初ちょっと濡れただけで泣いたり、虫から逃げ回ったりしていたけど、だんだん慣れた。東京生まれ東京育ちで、親の実家も両方東京の息子たちにはまさにカルチャーショックな体験だったと思う。

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    木登りなんて絵本の中だけの遊びだと思っていた。

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    その2 食べ物がどんなふうにできているかわかる

    日中は畑仕事をして、食事になるとその畑からおいしそうな野菜を選んで取ってきて料理する。残した食べ物や調理で取った皮、飾っていてしおれた花なんかは全部集めて肥料にして、また畑にまく。そうしてできた野菜の味は、5歳児でも(だからこそ?)はっきりわかるくらいおいしい。にんじんを生でぽりぽりおやつに食べてるのはこのときだけだった。

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    循環していること、そのサイクルの中で生きているということを体感できた。東京で誰が作ったかわからない野菜を残すことには抵抗がなくても、目の前の人が作った野菜は残せない。もし自分が使わなかった分があったとしても、それはまたほかの野菜のために使うことができる。自分もそんな循環の中の一部なんだとわかった。


    その3 自分と全然違う人たちが世の中にはたくさんいると教えられる

    共通点は性別と年齢くらいだった我が家の長男と、ホストの長男。人種も言語も性格も全然違う。毎日ケンカしては仲直りして、またケンカしてを繰り返していた。ホストファミリー宅には子どもの友だちもたくさん来ていた。その中でひとりだけ言葉が通じない長男は、おもちゃをちらつかせたり、お菓子をあげたり、おどけてみせたり、涙ぐましいくらい頑張ってコミュニケーションを取ろうとしていた。
    帰国してから長男が「イギリスでは毎日、言葉が通じない子とも仲よく遊べるか実験してたんだよ。実験失敗になることも多かったけど」と言っていた。そんなことがあったせいか、言語が通じれば多少の性格の違いなど気にせず遊べるようになった。

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    全部、日々の生活の中で子どもに伝えたいと思っていたことだけど、私が東京でいくら口をすっぱくして言ってもこんなに伝わることはなかった。それは、自分だって体験として知っていたわけではないことも多かったからなんだなと思った。私が学ぶこともたくさんあった。


    親である私が学んだこと

    同年代の子をもつ家族の中に滞在して、影響を受けた部分がたくさんあった。例えば、規則正しい生活をさせること。テレビやパソコンやゲームから距離を置くこと。近所の人との関係を大切にすること。どれも言葉にするとものすごく当たり前なんだけど、人がやっているのを見て「こうすればよかったんだ」「これって子どもにとってはこんな影響があるんだ」と思ったことがものすごく多かった。東京にいると仲のいい友だちだって、何時に起きて何時に寝て、どんなふうに寝かしつけて何を食べて、休みの日は何をして、みたいなことを知らない。近すぎるとそういうのを見せるのも恥ずかしい。自分の家族が当たり前にしていることが、ほかの家族ではそうじゃないというのをふだん意識することはあまりない。当たり前すぎたのでそれを意識するには、強制的にほかの家族でしばらく過ごすという手荒なことでしかできなかったのかもしれない。
    私が滞在していた家はセレブだったので、当然住み込みのお手伝いさんがいた。でも日々の食事の用意と子どもたちの送迎や生活のこまごまとしたことは、夫婦で分担してやっていた。それは些末だし手がかかることも多いけど、外注してしまうにはもったいない尊い時間なのだなと他人がしているのを見ていると思う。我がことだとそんな余裕なく、キーッとなってしまうけど。
    ホストたちとは、教育や環境やしつけなど子どもに対してできることについても話した。その中で私が驚いたのは、子どもたちをなるべく手元に置いておきたいと彼らが話していたことだった。留学もさせたくない。理由は、自分たちが本当に小さいころから寮生活で親と離れて暮らしていて寂しかったから。私は、子どもたちにはどんどん外に出て行ってほしいと思っている。今の環境や教育に疑問を感じることも多いし、何より自分が人としてすごく未熟なのを自覚してるので、外の人と触れ合ってそこから学んでほしいから。ずっと近くに置いておきたいと言えるくらい、環境(自分のことも含めて)に自信を持てるのがうらやましかった。まあ、私だってここにだったらずっといたいし!しかしこういう高尚な環境で育っても、5歳児は物欲のかたまりだし、下ネタ大好きだし、それは少しほっとした。
    ただひたすらに、一緒にいる時間がたくさんあったからこそわかったことがたくさんあった。過ごす時間は量より質だと思ってきたけど、でもやっぱり量も大事だ。

    つづきます。
    posted by リョーコ at 07:54| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2014年12月03日

    WWOOFの日々と日常との結びつき|イギリス&スウェーデン母子旅行@5歳&1歳

    ウーファーの一日〜平日編〜

    日によって違うけど、平日はおおむねこんな生活を送っていた。
    7:00 起床
    朝食を作って子どもたちに食べさせて、森を散歩。
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    9:00作業開始
    ホストにその日の作業を確認してから開始。雑草抜き、りんごの収穫、庭の清掃など。
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    13:00昼食
    ホストが作ってくれたランチを一緒にとる。1日のうちでいちばん時間をかけて、重い食事を取るのがお昼だった。お腹空いてるし、このあともたくさん動くので、このリズムは理にかなってる気がする。
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    14:00作業再開
    子どもは飽き始めて、その辺で遊んでた。
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    動物やホスト宅の子どもや近所の子と遊んだり、森を散歩したり、夕食用の野菜を摘んだり。
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    19:00夕食
    ここで取れた野菜を使って夕食を作り、子どもたちに食べさせる。日本食が食べたいというのでそばをゆでた。男の子は保守的。
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    21:00就寝

    こんな感じの毎日を送っていた。起床と就寝の時間は、東京で生活しているときとほぼ一緒。それは子どもにとってとてもいいことだったように思う。作業中は、長男はときどき手伝ってくれて飽きるとひとりでどこかへ遊びに行ったり、部屋でテレビを見たりしていた。「お仕事しないとごはん食べられないんだよ」と脅すと、しぶしぶ雑草を抜いたりしていた。次男は機嫌がいいときは畑で長男と遊んでいたけど、眠くてぐずり出したらずっとおぶっていた。次男をおぶって農作業していると、歴史の教科書に出てきた昔の農民みたいだった。
    私はわりと働くのが好きなほうなので、草むしりにもだんだん本気になってきて、「草むしりビフォーの写真を取ってアフターと比較しよう」とか「この面積を何分で抜けるかタイムを測ろう」とかひとり黙々とモチベーションを上げていた。「子どもたちがいなければもっと高いパフォーマンスを発揮できるのに!」とか思うようになってきて、本末転倒なときもあった。終日雨という日は2週間で1日しかなかった。その日は作業はお休みで、グロスターシャーという近所の街へ観光に出かけた。


    ウーファーの一日〜休日編〜

    作業は土日はお休みだった。なので、4日間まるごとの休みがあったことになる。そのときの過ごし方は、私の場合はすべてホストが提案してくれた。子どもたちが一緒に過ごすことを前提としていたからだと思う。たぶん大人だけだったら、まったくのフリーなこともあるかと。

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    週末だけ開催のオーガニックマーケットに連れて行ってもらった。パンも卵も野菜も作った人が売っている。そしてみんな近所。日本の感覚だとオーガニックのものはかなり高価だけど、ここではスーパーで売っている大量に流通しているものとほぼ同じだった。マーケットを歩いてると、数メートルにひとりくらい知り合いに声をかけられていた。みんな顔見知り。

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    ホスト宅の子どもが私たちの滞在中にお誕生日を迎えて、バースデーパーティーを開催した日もあった。子ども用のロッククライミングの施設を貸し切っていて、これは今このあたりの子どもたちの間で流行ってるらしかった。理想をもって日々の生活を営んでいても、子どもたちが喜ぶのはいかにも俗っぽいことで、でも誕生日だから子どもが喜ぶようにしてぐったり、みたいなのがすごくリアルだった。

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    あとはホストがスポンサーになっている(!)サーカスの巡業もしょっちゅう見にいっていた。子どもたちはサーカスを見るのが初めてだったので、たまに恐がりながらも夢中で見ていた。私はたくさんのキャンピングカーで寝泊まりしながら地方を回っている、そのライフスタイルにものすごく心惹かれた。
    ほかにも隣にあるおばあちゃんの家で一緒に夕食をとったり、ロンドンから兄弟が訪ねてきたり、近所の子の家にお泊まりしたり、ホストが経営してるパブへ行ったりした。盛りだくさん。ウーファーはホストの家族として過ごすと決められているので、週末はずっと一緒にいて日常を垣間みることができた。


    そんな毎日を過ごしながらこんなことを思った

    贅沢な食事とは素材のよさとシチュエーション

    来た当初は食事が質素だなと思っていた。日本の家庭料理に比べたら手がかかっていないし、朝食と夕食は毎日同じものかお昼の残り物をささっと食べる感じ。でも、とれたての野菜で作るからシンプルではあるけど、おいしい。そして平日は質素な分、週末は時間をかけて料理して、みんなでゆっくりと楽しむ。それこそ午後いっぱいランチしたり。毎日毎食本気で料理しなくてもいいし、でも一緒に食べることと素材はいいものを使うことは大事にしたいなと思った。

    子どもには規則正しい生活が重要

    当たり前すぎるけど、早寝早起きをして、ルーティーンを守って生活することが、子どもの気持ちを安定させるんだなととても思った。それまではその日暮らしの旅行者生活を2週間くらいしていたので子どもが疲れて不機嫌になったりすることがよくあった。次になにがあるかわかることは、子どもにとって大切だ。ホストが子どもたちの生活のリズムを守ることを何よりも重視していたので、自然とそうなった。

    ご近所との関係が良好で活発

    小さな街だから、みんな顔見知り。出かければ必ず知り合いに会う。近所の子が遊びにきて夕食を食べたり、週末に近所の友だちの家に泊まりに行ったりをごく自然にしている。平日はホストたちはとても仕事が忙しいので、お迎えと夕食をママ友に託したりもよくしていた。なんだか、ご近所全体が大きい家族みたいな感じ。
    でも、それは当たり前の慣習というわけではないらしかった。共働き家庭はどこも忙しくて、でも実家が遠かったり親が高齢だったりするので、友だち同士で助け合おうと働きかけているの、とホストは言っていた。子育てをもっとシェアしないと立ち行かない、という話を聞いて、考えることは遠く離れた異国でも同じだし、行き着くところはやっぱりそこだよね、と。

    すごく離れた場所で、ふだんの生活とは全然違うことをしていたはずなのに、気付くことは帰ってからこういうふうにしたらもっと楽しいのではということばかり。生活って、環境が違っても普遍的で使い回しが利くことが多くて、そこがおもしろいなと思う。旅行は、いっときの夢みたいに非日常を楽しむのもいいけど、私はせっかく行くならそのあとがもっと楽しくなるきっかけにしたい。そういう目的にはWWOOFはすごく合致していた。

    続きます。
    posted by リョーコ at 05:14| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2014年11月04日

    WWOOFホストが本物のセレブだった|イギリス&スウェーデン母子旅行@5歳&1歳

    到着までのことはこちら

    築800年近い建物

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    敷地は250ヘクタール。まったくピンとこなかったので、東京ドーム換算で計算してみると53個ぶん。これもあんまりピンとこない。とりあえず見渡す限りすべてこの家の敷地だった。門から家まで車で5分くらいかかる。

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    建物は私が把握した範囲内で、母屋、離れ、教会、倉庫がいくつか、駐車スペース、農具置き場、スタジオ、家畜小屋、友だちに貸している家が3軒、おばあちゃんの家があった。「建物についてはこの冊子を読んで」と手渡された小冊子に、建物の歴史が書いてあった。いちばん古いもので1200年代に建てられていて、数々の持ち主を経て(歴代の持ち主の名前が残っている)、20世紀なかばにホストのお父さんが購入したらしい。

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    「狭いけどここを使って」と通された屋根裏部屋は、一部屋で私たちの自宅の総面積より広かった。さらにベッドルームがふたつとバスルームとキッチンがついていた。ホームシック気味で早く東京に帰りたがっていた長男も、この部屋を見て「パパも一緒に来るならここに住みたい...」と言ってた。

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    建物は古いけど、中は最新で食器洗い器&IH完備。私も住みたい...

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    動物は、馬が2頭、犬が4匹、猫が1匹、うさぎと羊と牛がたくさん。子どもたちは、もう狂気乱舞でしたとも。


    本物のセレブだった

    ホストが「君は雑誌の仕事をしているんだよね?今月私たちが載った雑誌があるから読む?」とVOGUEの最新号を渡してくれた。そこには、このホストファミリーのインタビューで7Pの特集が載っていた。内容は、成功しているアーティストであるホストが、都市から離れた家でどんな暮らしと創作活動をしているのか、家族の歴史、セレブリティとの親交についてなど。ホストの親友はダミアンハースト、顧客はエルトンジョン、結婚式でブルーのものを貸してくれたのはリリーアレンだって。ふう...

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    広い庭のあちこちに作品が展示されていた。箱根の彫刻の森美術館みたい、と言ったら「父の作品がそこに収蔵されてるから20年前に箱根に行った」そう。本物でした。

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    農業は誰がやっているのかというと、3人の農夫を雇っていて、売るためではなく自分たち家族とまわりの人で食べるために有機野菜を育てているのだそう。ウーファーはその手伝いをするかわりに、2週間宿泊と食事を提供してもらう。WWOOFホストが農業を直接はやっていないことに、びっくりした。
    ホストは現代美術のアーティストとして、また偉大な彫刻家だったお父さんの作品の管理や美術館の運営(広大な庭と家の一部は美術館になっている)をおもな仕事としていた。パートナーは壁紙アーティスト。ふたりの間にはふたりの子どもがいる。
    「ここに滞在したがる人は多そうだけど、みんなすぐに受け入れてるの?」と聞いたら、「ふだんはSkype面談をしたりして、誰を受け入れるかには慎重なんだけど、子連れのウーファーなんて初めてで面白そうだったし、お互いの子どもたちにとって文化的にとても意義のある交流ができそうだったから、今回は即答でオッケーだったんだよ」と教えてくれた。子どもたちのおかげでできた経験だということに間違いない。
    あまりに想像を越えていて感覚が麻痺した私は、じつはWWOOFってこういう場所に泊まるのがポピュラーなのかな?とか思って、「WWOOF 体験談」でググって出てきたものを片っ端から読んだ。もちろんこんな場所に泊まった人の話は出てこない。


    いろいろ含めてのステイタス

    イギリスでは古い建物に住むことがステイタスなのだと読んだことがあった。そういう意味では、この家に住むことはものすごい価値のあることなんだろう。でも実際は、大変そうというのが率直な感想。あちこち壊れるので、週2日は家の修理の人がご用聞きにくる。それくらいの頻度で実際どこか壊れていた。そういうメンテナンスにかける心と金銭の余裕があるということも含めてのステイタスなんだなと思った。
    そして、物質的なことだけでなく、時間の面でも多くを提供しているように見えた。週に何回か、動物愛護団体の寄付金集めのイベントの会場となったり、地元の子どもたちを集めてサーカスに連れて行ったり、週末になれば美術館を訪れる数十名単位のお客さんを案内したり、悠々自適とはほど遠い、とにかくめまぐるしく忙しい日々を送っているように見えた。
    でも、大変そうだから私は小市民として小さいサイズで生きていきます、と思ったわけでもなかった。ものすごくセレブだけど、すでに与えられたものに奢ることなく、それを使って自分だけでなくまわりを幸せにすることにすごく貪欲。忙しくてラクではなさそうだったたけど、ものすごく「生きてる」人たちなんだなと思った。最初は「富裕層は求められることが多くて大変なんだなー」としか思わなかったけど、そばで見ているうちにそうすることへの本人たちの意思の力を少なからず感じた。
    感情も記憶も、わかちあうことが幸せを感じるためにいちばん重要だと思う。私は彼らに比べたらごくごく小さい規模ではあるけど、もっと人に提供していくこと、与えることをできるようになりたい。自分と世界の違う人々だけど、生きることへの向かい方は共感する部分がとても多くて、心を動かされることが多い日々だった。

    続きます。

    posted by リョーコ at 12:42| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2014年10月30日

    子連れファームステイの経緯|イギリス&スウェーデン母子旅行@5歳&1歳

    子どもと一緒にファームステイ

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    去年1ヶ月くらいタイとシンガポールに行った時反省したのは、子どもにはルーティンな生活と同年代の友だちが必要不可欠なんだということ。それで今回はそのふたつを兼ね備えつつ、私がずっと興味があった食べ物を作ることと都市から離れた暮らしを一気に経験できるWWOOF(ウーフ)に参加することにした。イギリスにここまでオーガニック文化が根付いていることにすごく関心があったし、長い旅行だったので宿泊費と食費が浮くこともありがたかった。
    WWOOFは、有機農業をしている農家が労働力と引き換えに、泊まる場所と食事を提供してくれるシステムのこと。発祥は1970年でイギリスから始まったけど、今は世界中で行われていて、日本にも受け入れ先がある。友だちが参加した話を聞いて、楽しそうでいつかやってみたいなと思っていた。時は来た。


    こうやって参加した

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    1 サイトで、受け入れ先を検索する

    私の希望は、子どものウーファーの受け入れ可能かつホストの家庭にもティーンエイジャー未満の子どもがいて、農業の経験がなくてもオッケーというところ。私は上記のような条件で探したけど、ほかにもベジタリアンとかカップルとか週末だけ参加とか他の言語ができるとか、いろんな条件で検索できてとても便利。プロフィール文を読んでいると、いろんな気持ちで野菜を作ってるんだなとか、季節によって全然違う暮らしをしているんだなとか、会ったことのない遠くの人の生活が少し身近に感じられて、それだけで旅情がかきたてられる。

    2 登録料を支払って受け入れ先にメッセージを送る

    ざっと検索して、なんとなくありそうだと思ったので、登録料(年額20£、だいたい3600円くらい)を支払ってホストにメールを送る。受け入れ先のプロフィールは無料で読むことができるけど、連絡先はこの登録料を払わないとわからないしくみになってる。登録料はpaypalで即決済だったので、すぐに連絡先が見られるようになった。
    きっとなかなか色よい返事はないに違いない(だって2人の子連れで農業経験がない30代の女って我ながら役に立たなそうだから)と思い、最初に条件にあてはまる農家、11件メールを送った。そのうち、返信がきたのが3件。さらにその中で、断りのメールが2件。そして残りの1件は「すばらしい!ぜひ来て!」という内容だった。それも翌日。時差を考えると即レスといっていい時間だった。受け入れの連絡がきた農家は、ロンドンから近く(電車で1時間半くらい)、子どもたちの年齢も近かった(7歳と5歳)ので、心の中で第一希望にしていたところだった。小躍り。

    3 メールで詳細を詰める

    日程と条件の面で合意したら、連絡先を交換して詳細を相談していく。最寄りの駅までの行き方、参加することにしたきっかけなどをやりとりした。メールのレスポンスも早くて、フレンドリーで礼儀正しくて、いい人そうだなとうれしくなった。私は、自分が怪しいものではないですよ、と伝えるために家族写真を送ったりした。メールの署名にURLがあって、その先を読むとアーティスト活動もしているようだった。きっと農家で場所もたくさんあるから、趣味で続けているのだろうなと思った。受け入れ先の名前で検索すると、なぜかWikipediaの同名の項目が出てきた。さらに画像検索の結果が大量に出てきた。

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    お城と美術館みたいな画像ばかり。それはどう見ても農家ではなかったので、私は、あーー戸越銀座における「銀座」みたいなものなのかなと勝手に納得していた。まさか、そこが本当に受け入れ先であるとは、露ほども考えなかった。こうして書いてみると、自分の脳内の都合の良さにびっくりする。


    行ってみて、たまげた

    最寄り駅について携帯に電話すると、すぐ迎えに行くから、とのこと。それから5分くらいで、すごくかっこいい車が私たちをピックアップに来てくれた。私は車に疎くて、車種とかまったくわからないけど、「カーズ2」に出てくるフィンマックミサイルみたいだった。

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    軽トラの荷台に乗っけてもらうつもりでいた私は、突然緊張しだした。中から出てきたホストも、サスペンダーをばちっと決めた紳士で、カールおじさんみたいな人を想像していた私の動揺たるや。それを隠すように車に乗って、着いた先。

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    あのWikipediaに載っていて、画像検索でさんざん出ていた場所だった。


    続きます。
    posted by リョーコ at 06:22| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2014年10月14日

    airbnbで泊まった部屋と住宅についての関心|イギリス&スウェーデン母子旅行@5歳&1歳

    今回は3箇所にairbnbを利用して泊まった

    airbnbという個人宅の空き部屋を借りるサービスにハマってる。ホテルと比べて格段に安いかというと、場所によってはそんなこともない。でも私にとっては、ふつうのホテルに泊まるより断然おもしろい。そこに住んでいる人が、どんなリズムで生活していて、どんなものを食べていて、何を大切にしているかがすごくよくわかるから。子どもといると、宿泊場所に滞在する時間が長くなるので、おもしろいところに泊まりたい。あと、基本的に自炊なのでキッチンが充実したところなのはマスト。そんなわけで今回airbnbを利用して泊まったのは、この3箇所。


    ロンドンブリッジではスタジオ兼用の屋根裏部屋に

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    以前ロンドンへ行った時、やたら地下鉄が止まっていたのと食べ物がおいしくなかった記憶があったので徒歩圏内でも楽しめて、市場に近い場所を探してた。Borough marketから徒歩2分。ホストがカメラマンで、泊まる場所はスタジオを兼用していた。日本での自分の仕事と近く、海外での仕事場の雰囲気にも興味があったのでここに決めた。

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    部屋は素敵で、アクセスもすばらしかった。編集者とかアシスタントとか友だちとかが終始出入りしていて、かわるがわる泊まったりもしてるので、最初は少し驚いたけど、みんな親切だった。そんな感じなので、私が友人を招いても全然オッケーだった。ただ、一度私が買っておいたパンを誰か(スタジオを借りたゲストだと思われる)に食べられたことがあった。ものすごく怒ってるわけじゃないけど、断固このようなことは繰り返されてほしくない、でもそんなに恐縮しないでほしい、というニュアンスを伝えるのに骨が折れた。あらためて書いてみると、ちょっとバカバカしい。
    ホストのパートナー(男性)が、長男のために自分が子どもの頃遊んでいたセサミストリートのドールハウスを貸してくれた。その優しさもだけど、子どもの頃のおもちゃをずっと大切にしていることにきゅんとした。
    ふたりの結婚式の写真があって、長男は「男の子同士でも結婚できるの?」と聞いてきた。「日本はできないけど、できる国も増えてきてるんだよ」と教えた。長男が小さい頃、女の子になりたいとよく言っていた。それで、マジョリティじゃなくても、苦にせず済む世界であってほしいと思うようになった。

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    印象的だったのは、食事のときには手作りのものをみんなで囲んで食べて、レタッチとかの作業を詰めてやっていても日付が変わる頃には切り上げていたこと。そして朝からたくさんのシーツに鼻歌まじりでアイロンをかけていたこと。仕事が好きで、大切にしている感じもとてもしたけど、同じくらい生活のこまごまとしたことも大切にしていて、バランスがいいなあと思った。


    ストックホルムでは閑静な住宅街

    今まででいちばん宿探しが困難だった街。子ども同伴を理由に30件くらいは断られた。心が折れた。

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    その中で快諾してくれたお家。インテリアがかわいかった。部屋の壁はすべて違う色で塗り分けて、照明は自作。ほかのリスティングと比べて中心地から遠いと思ったけど、ターミナル駅から地下鉄で15分だから、普通に住む場所としては十分すぎるアクセスの良さ。でも、部屋を借りていなかったらまず行かなかった場所。

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    ペットが二匹いたから、子ども同伴にも寛容だった。我が家はペット禁止なので、子どもたちはここぞとばかりに犬や猫とたわむれていた。まわりは遊具の充実した公園と、小さな森と、児童館的なものと子連れにはこれ以上ないくらいのロケーション。週末には1日では見きれないくらいの大規模なフリーマーケットが開催されていた。

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    終日フリーマーケットで過ごして、天気のいい庭でお昼を食べたり、子どもを遊ばせてる人たちを見たりしていると、今できることを楽しむのが幸せを感じるのに大事だなと思った。子どもといると観光なんてままならず、うまくいかないことだらけで若干くさってたけど、こういう今しか見られないものやできないことがたくさんあって、それを感じられるかどうかで人生への感じ方が変わるんだなと。そして夏のスウェーデン人たちは、その楽しみ方がすごく上手に見えた。


    パディントンでは若さを感じた

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    次の日の電車に乗るために1晩だけ泊まった場所。若いフランス人の女の子たちに貸してもらった。まだ、部屋の中より外のほうに楽しいことがいっぱいあるのかな、という感じの部屋。悪く言えば殺風景だけど、人と部屋ってリンクしてるのを感じてほーーーと思った。でも子ども連れと伝えておいたら、赤ちゃん用の備品をいろいろ揃えてくれていた。使わなかったけど、若い人が想像して必要なものを準備しておいてくれたんだと思うとあたたかい気持ちになった。
    鍵をかけて寝たら、夜中に電話がかかってきて目が覚めた。鍵を持たずに夜遊びに出かけていたらしい。ここに限らず、私が泊まった部屋はアパートの外鍵(オートロック)は閉めるけど、中の鍵には無頓着な人が多かった。同じアパートの住人をすごく信頼してるのかな?
    知ってるフランス語を並べてみたら、フランス語話せるの?と驚かれた。いやこれだけ、と言ったら少し残念そうだったけどそれからとってもフレンドリーになった。かわいい。


    住む家ってその人そのもの

    家って、部屋って、住む人が大切にしていることやどんなサイクルで生活しているかを雄弁に語っていて、本当におもしろい。私は今まで一生賃貸で、なるべくコストをかけずに所有することなく暮らしたいと思っていた。メンテナンスも面倒だし、家を持つなんてリスキーだとしか思えなかった。でも、いろんな人の家を見るうちに長い時間を大切な人たちと過ごす家を、自分で整えることは豊かなことだなと思った。コストのことだけ考えてないがしろにするのはあまりにもったいないなと。
    私が泊まった3箇所のホストは、こんなサービスを利用してるから当然といえば当然だけど、来客に対してすごくオープンだった。毎日いろんな友だちや近所の人が遊びに来て、それを大切にしていた。家って別に血縁のある家族だけで完結する場所でもないんだ、というのを実感して、それも新鮮なことだった。頭ではわかってるけど、体験として初めて落とし込まれた。
    短絡的な私は、自分も旅行者に部屋を貸してみたいなと思ったりした。そして旅行者の目線で見た時、自分の今の生活はどう映るんだろうと考えた。今は、空き部屋どころか家族で住むにも手狭なので本末転倒もいいところだけど。
    帰国してすぐ不動産屋さんまわりを始めたけど、どんな部屋を探してるかと聞かれて「旅行者に貸し出せるような...」とはまだ言えていない。
    posted by リョーコ at 04:39| 東京 ☔| Comment(1) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2014年10月09日

    ベビーカーなしで海外旅行をして思ったこと|イギリス&スウェーデン母子旅行@5歳&1歳

    旅行のときはベビーカー持っていかない

    旅行のときはベビーカーは持参せず、エルゴのみ。
    Ergobaby エルゴベビー・ベビーキャリア/ナイトスカイ CREGR00305 【正規代理店2年間保証付】 -
    Ergobaby エルゴベビー・ベビーキャリア/ナイトスカイ CREGR00305 【正規代理店2年間保証付】 -
    理由は、ひとりだとベビーカー押しながらスーツケースを運べないから。エルゴだったら、スーツケースを転がしながら長男と手をつなぐこともできる。次男は12キロと決して軽くはないけど、慣れているのでそんなに大変だと思わない。
    そもそも東京にいても、ベビーカーは使ってない。地下鉄に乗る時、エレベーターがあるのかないのか、あるとしたらどの出口にあるのか、を調べるのがめんどくさいから。行く先々でもどこに置いたらいいのか、とか気にすることが増えるのがわずらわしいので、だったら抱いてたほうがラクだなーと。おかげで育休に入ってから、体脂肪率が激減し、筋肉率が上昇した。やったー!


    旅行中のベビーカー事情でへーーーと思ったこと

    そんなわけで、ふだんからベビーカーレスな生活なのですが、旅行中は日本とはベビーカー事情が全然違うんだなと驚くことが多くておもしろかった。これだけベビーカーの待遇がよかったら、私も乗せるかもな〜。

    その1 フィンランドでは「ベビーカー+保護者1名」の運賃が無料

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    フィンランドではベビーカーに乗っている子供と、それを押してる大人1名は公共交通機関の運賃が無料になる。それを入国直前に知って、それは赤ちゃん連れに優しくしてくれるという意味だとしたら、だっこでも適用されないか?と考えて、トラムに乗る時運転手さんに聞いてみたら、「ベビーカーを持っていないと無理」と申し訳なさそうに断られた。
    なんだよー形だけかよーとそのときは内心毒づいたけど、今検索していて読んだ記事で「ベビーカーを操作しながら片手で運賃を払うのは危険だから」という安全性のための制度だと知った。
    だったらまあしょうがないかー。


    その2 デンマークでは赤ちゃんはベビーカーごと外で寝かせる

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    最近ではわりと有名な話だけど、最初見たときはびっくりした。デンマークでは赤ちゃんが乗ったベビーカーを、そのまま外に置いておく。しかたなく置いておくわけじゃない。積極的に置いておく。そのほうがよく眠れて、赤ちゃんの心肺機能を鍛えるにもいいらしい。この記事がくわしい。
    この春、コペンハーゲンに行った時、知人宅の部屋で次男が眠ってしまったら、「じゃあベランダで寝かせようか」とベビーカーを貸してくれて、外で寝かせた。もちろん防寒はしっかりするんだけど。
    友人は、ベビーカーにセンサーをつけていて、赤ちゃんが起きたら手元のiPhoneに通知が来る(!)という超ハイテクな機能を使っていた。すごすぎる!
    そこでコペンハーゲン滞在中は、知人にベビーカーを貸してもらった。特に活躍したのが、遊園地。寝た次男はベビーカーごと置いておけるので、その間に長男と絶叫マシンを堪能できた。日本でやったら怒られそうだ。この写真は貸してもらったベビーカーで撮った写真。ベビーカーに乗せてると、次男の写真が増える。ふだんは抱いてるので、長男の一人旅かってくらい私と次男の写真はないから、それはうれしい。


    その3 ロンドンではバスにベビーカー優先スペース、ただし。

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    デンマーク同様、ロンドンでもバスにベビーカー優先スペースがあった。たたまないで広げたまま乗れる場所ね。でも、そのサインの横に「車椅子の人がきたらベビーカーの人は譲ること」と書いてあった。そういうふうに優先順位をはっきりつけておいてくれると、ラクだし無駄な軋轢を生まなくてよいなと思った。
    関係ないけど、ロンドンではいろんな車椅子に乗った人を見た。決してバリアフリーな街ではないけど、でも困っていたら絶対誰かが助けてくれる街だとも思った。だから外に出られるんだと。日本にも本当は、これだけ車椅子の人がいるのかもしれない。外に出られないだけなのかもしれない。そういうことを、恥ずかしながら旅行中に初めて考えた。
    イギリスでは、本当にいろんな人が自然に手を貸してくれた。声を発せずに、突然かばんをスッと持ち上げられてスリか?!と思ったら、無愛想なおじさんが階段の踊り場までかばんを持ってくれただけだった、ということもあった。地下鉄にエスカレーターがないこともざらだったけど、困った記憶がないくらい、みんなが手を貸してくれた。


    翻って、東京

    で、東京に帰ってきて思うのは、それぞれの良心に委ねられ過ぎなんじゃないのかなと。「できれば」席を譲ってください、「なるべく」ベビーカーは混んでる時間を避けて、「常識的には」たたんだほうがいい、みたいな。そして、東京ってほかの街と比べ物にならないくらい人口密度が高い。だから、その中で良心に委ねられても、お互い殺伐とする場面が多くなる。
    女性専用車両くらいの強制力で、鉄道会社がルールを決めてしまえばよいのに、と思う。デンマークで「静かに過ごしたい人専用車両」っていうのを見かけた。子供は乗っちゃいけない。そのかわりほかの車両では、多少子供が騒いでもみんな気にしない。あと、バスで立ってたら、ベビーカー優先席に座って寝ていた若者を、まわりのおばあさんたちが叩き起こして(!)座らせてくれたこともあった。ルールにがんじがらめ、と思うかもしれないけど、決まったことに従うほうがラクだし、軋轢も生まないことが多い。


    でも、東京もやさしいと思う

    自分が育った街だから擁護するわけじゃないけど、東京もけっこうやさしいと思ってる。次男妊娠中は8割5分くらいの確率で席を譲ってもらっていた。私調べによると路線によって譲ってもらえる率が違う。特にやさしいのは東京メトロ南北線。5年前の長男妊娠中は、こんなに譲ってもらえなかったけど、明らかにこの5年で変わったと思った。マタニティマークが普及したのもある。知ってればみんなすごくやさしいのだと思う。
    今日も中央線の中で、おじいさんが次男にこっそりガラケーの画面を見せていたので、ちょっとびっくりして画面を見たら、おじいさんが撮ったものと思われるアンパンマンの人形の画像を見せてくれていた。さらに帰りのバスの中では、世田谷から渋谷までの40分弱、うしろの席の別のおじいさんがずっと次男をあやしてくれていた。次男は興奮しすぎて爆笑するので、その声でほかの人の迷惑になりはしないかとちょっとヒヤヒヤしたくらいだった。
    車内で立ってれば、おばさんが「こっちが空いてるわよ!」と知らせに来てくれるし、若者も親切な人が多くて自分が若者だったとき、こんなことができただろうかと恐縮してしまうことしきり。
    これだけ優しい人が多いから、良心に委ねたくなっちゃうのかもしれないけど、良心に依存しすぎるのも申し訳ないよ。

    posted by リョーコ at 04:51| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする