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    2014年07月20日

    住まいへの峻巡と、馬場未織著『週末は田舎暮らし』がおもしろかったことについて

    一生賃貸で、という気持ちが変わってきた理由

    あちこち旅行をして、人の家に泊めてもらったり、
    子どもの友だちのお家におじゃましたり、お招きしたり、
    ということを最近頻繁に行っていて
    住む場所について、ものすごく興味が湧いてきた。

    賃貸物件をいろいろ見ていたんだけど
    ファミリー向けで手頃で興味のわく物件が少なくて、
    つまりこの層で納得がいく物件を見つけるには購入しかないのか?
    と思い始めて、一生賃貸でと思っていた気持ちがぐらついた。

    どこへ行っても、行くだけじゃしょうがない。
    その場所で好きなことをしたり、好きな人と会っておしゃべりしたり、
    子ども同士を遊ばせたり、また今度ねと
    次に続くことを考えるのが楽しいのであって、
    それがないと間が持たないし、つまらないなと思うようになった。
    そしてそれを繰り返すうちに、場所に愛着がわいて、
    そこのために役に立つことができたらいいなとも。

    また、もともとDIY精神が旺盛なほうで
    衣食住全般を自分で作ってみる方法にものすごく興味がある。
    最近では家のいろんなところに壁紙を貼るブームが
    自分の中にやってきていた。
    そして賃貸の不自由さを感じていた。

    あとは家をいったん買っても改修して貸したり売ったり、
    永住し続ける以外の使い方をしている人たちに出会ったこともある。
    一個の拠点として考えたら、
    今家を買うのは将来の楽しみを増やすことにもなるかもと思った。

    実家は東京だし、転勤はないし、
    今住んでいる場所に自分も子どもも友だちがたくさんいる。
    これは...と思い始めたらいてもたってもいられず、
    不動産に関する本を読みあさっていた。


    拠点を増やす、は自分の考える豊かさに近い

    そんな中で芋づる式で知って、ものすごく面白いなーと思った本があった。



    週末は田舎暮らし---ゼロからはじめた「二地域居住」奮闘記

    東京出身で共働き、3人の子どもを持つ著者が
    自然の中で子育てをしたいという思いで南房総に土地を買って、
    平日は都会で働きながら、週末になると里山へ行って
    草刈りをしたり、野菜を作ったり、その地域の人と関係を作っていって
    その良さを発信していく、という日常をつづっている。

    ふたつの拠点を持つことで、そのどちらの良さもわかって味わえて
    それを家族で共有できていることが、すごくいいなと思った。
    どちらかを選ぶんじゃなくて、その両方を同時にやることで
    双方のことがよりクリアに見えている感じがした。
    文体も軽やかでスピード感とユーモアがあって好き。

    私は、生活って家を物理的に維持することや
    家族の中だけで機能することだけではなくて、
    まわりの人と関係を作ったり、その関係の中で
    自分がなにかしら作用していることを
    感じることの中にこそあると感じている。
    そしてそれは場所がどこでも、世代や立場が違っても
    わりと普遍的なことなんだなーと気付いた。

    震災のときのことにも触れられていて、
    自力である程度生活できる人のたくましさに
    自分がずっと感じているグラグラした気持ちの解決策を見た気もした。
    食べ物を作れたり、食べ物を作る人から分けてもらえる手段があれば、
    冷静にそのあとのことを考えられたかもしれない。
    私はずっとグラグラしながら同じ場所で足踏みしているだけで、
    煮詰まる一方だった。
    勝手に大きくなっていく子どもの存在があったから
    無理矢理歩き出せたようなものだった。


    子どもを育てる環境について思うこと

    私は東京出身で、その恩恵もたくさん受けてきたし大好きだ。
    でも、今自分が東京で子育てをしてみて
    東京にはないけど、子どもに与えたいと思うものがたくさんある。
    自由に走り回れる場所とか、気が済むまで掘りまくれる場所とか、
    まわりを再三確認しなくても車が来ない場所とか、
    許可を取らなくても花火ができる場所とか、
    親の目は届かないけど犯罪に巻き込まれる危険もない場所とか、
    食べ物がどういうふうにできるのかわかる場所とか。

    でも、東京の恩恵も受けながらそんなことも求めるのは
    高望みに過ぎる気もしていた。
    私が子どもの頃だって、上に書いたようなものは
    すでに東京、自分が住んでいた阿佐ヶ谷にはなかった。
    祖父母や親戚も首都圏にしかいなかったので、
    こういうものの存在を知ったのは
    毎年旅行していた長野の民宿だった。

    それに虫は好きじゃないし、植木はことごとく枯らすし、
    絵に描いたようなペーパードライバーだし、
    徒歩圏内にコンビニがないと不安だし、
    とてもそんなこと言う資格ないなとも。
    あ、こういう環境で育つとそうなっちゃうのか?

    都市生活ではそれなりにたくましいほうだと自負してるけど、
    でも子どもたちが大人になったとき、この都市生活が
    変わらぬ規模で続いているのか?と思うと超疑問。
    震災があって、それをガツンと思って、
    あれからずっとひっそりとだけど離れない。
    都市生活しかできない親の姿だけを見て育つ子どもは、
    ほかの選択肢を選べるのか?とも思う。

    子どもの足下にある石をずっとどけてやることはできない。
    自分で蹴りとばす力をつけることが親ができることなのだと思う。
    でも、その道は今まで自分が歩いてきた道とは全然違うのかもしれない。


    東京に軸足を置きつつ選べる選択肢

    実家の母は東京に家があるし、父はもういないから
    東京から完全に離れるという選択肢はない。
    東京には好きな仕事もある(育休中ですが)。
    子どもももう地域に根付きつつある。
    そのあたりで悶々としながらフラフラして考えてたことの答えの一端を
    この本は鮮やかに示してくれている。

    タイトルからはも、すべてに余裕がある人たちのライフスタイルを
    うらやましく思うために読む本かなと思ってた。
    東京の不動産事情に頭が痛くなって、気分転換のつもりで読み始めた。
    でも、実際は質実剛健で実用的だけどウィットに富んでいて、
    物理的にどこに住むか、どうやって住むか、だけでなく、
    どんな家族にしていきたいか、地域にどんなかかわり方ができるか、とか
    自分の今の生活にすぐ落とし込んで考えるヒントが多くて面白かった。

    東京から軸足を外さなくても、子どもに多くのものを与える手段はある。
    そして、東京で過ごす毎日をもっと密度を濃く、面白くする方法もある。
    夏休みをそういうことに使えたらいいなと思う。

    そしてセカンドハウスについての妄想をあれこれ始めている。
    ファーストハウスだってまだ決まっていないのに!


    posted by リョーコ at 07:07| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2013年07月17日

    あんまり認めたくないけど「野心のすすめ」に共感しまくった

    野心のすすめ (講談社現代新書) [新書] / 林 真理子 (著); 講談社 (刊)
    野心のすすめ (講談社現代新書) [新書] / 林 真理子 (著); 講談社 (刊)

    「有名になりたい」「作家になりたい」「結婚したい」「子どもが欲しい」
    ――無理と言われた願望をすべて叶えてきた人気作家による「夢を実現させるヒント」。

    「やってしまったことの後悔は日々小さくなるが、
    やらなかったことの後悔は日々大きくなる」をモットーとする作家・林真理子。
    中学時代はいじめられっ子、その後もずっと怠け者だった自分が、
    なぜ強い野心を持つ人間になったのか。
    全敗した就職試験、電気コタツで震えたどん底時代を経て、
    『ルンルンを買っておうちに帰ろう』での鮮烈なデビュー、その後のバッシングを振り返り、
    野心まる出しだった過去の自分に少し赤面しながらも、“低め安定”の世の中にあえて「野心」の必要性を説く。


    なにに共感したって、第4章「野心と女の一生」。

    私はたとえ夫にどんなに収入があっても、
    仕事は絶対に続けたいと思っている。
    そう思うのはそうなり得ないことへの
    無意識の負け惜しみなのかな?
    とか自問自答してたんだけど、
    その答えがスパーンと出てきて感動すらした。

    人生の充実感とか幸福感のためももちろんあるし、
    夫や子どもの肩書きや収入でしか
    評価されないのが辛いというのもあるんだけど、
    いちばん腑に落ちたのは
    「自己顕示欲の量が人より多い人は、専業主婦に向かない」という言葉。

    家族のために何かすることだけで
    幸せを感じられる人もいるのだろうけど、
    自分はそうはなれない。
    家事も、人に褒められたくてやってる部分がすごくある。

    家庭の中だけで満足できるくらい私をほめるのは
    家族も大変だろうから(家事スキルがまったく高くないし)
    やっぱり一生働きたい。

    だから、経済的には仕事は家族のためにしているように見えても
    実際は自分のために働いてる。
    自分がしたことが誰かの役に立ったり、
    その結果お金をもらうことで「ほめて」もらってる。

    私自身がそんなだから、家族やまわりの人にも
    自分のしたいことをしてほしいなと思ってる。
    それは相手のためというよりは、
    自分が好きなことをするためのエクスキューズでもあるし、
    単に好きなことをしてる人のほうが話してて面白いからっていうのもある。

    我ながらエゴが強いと思うけど、
    何を気持ちよく感じるかって意思の力で変えられるものでもないので
    こういう自分とうまく折り合いをつけていくしかないと思ってる。

    こういうの口に出して言ってもいいんだな
    ってことを確認できて、ずばりと言語化してくれていたので
    すごく気持ちよく読めた。

    と同時に、子育ても仕事も両方やりたいってくらいで
    野心があるなんて言われない世の中になってほしいものだ、とも。

    やっぱり、自分に野心があるって、おおっぴらに言うのに抵抗がある。
    本当は野心なんてないのに、望むものは自然と手に入ったんです、
    って顔をしていたい。見栄っ張りだから。
    それじゃ本当にほしいものは手に入らないってこの年になって、
    ようやく気付いた。

    posted by リョーコ at 14:02| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2013年05月23日

    「おにぎり通信1」二ノ宮知子

    おにぎり通信 ~ダメママ日記~ 1 (愛蔵版コミックス) [コミック] / 二ノ宮 知子 (著...おにぎり通信 ~ダメママ日記~ 1 (愛蔵版コミックス) [コミック] / 二ノ宮 知子 (著); 集英社 (刊)

    あの“よっぱらい先生が2児の母に! オーバーフォーティー母が締め切り抱えて参加する育児。
    自分の子ども時代にもさかのぼって描く 抱腹絶倒、二ノ宮知子の子育てファミリーエッセイ。



    夫が主夫で、妻が仕事して家事や育児からちょっと遠いところにいる家庭の育児エッセイコミック。

    我が家も(現在は産休中なのでちょっと違うけど)夫がほぼ主夫で、私が仕事に重きを置いている。
    このマンガを読んで、どっちの役割をどっちがやってもいいけど
    家庭での役割を明確にするのって大事と思った。

    二ノ宮先生が子どもとの思い出づくりに奮闘するものの、
    片付けは夫にまかせっぱなしにしてキレられ
    やっぱり「亭主達者で留守がいい」って結末になる話はわかるなーと。

    ふたりで協力したほうが楽しかったり、ラクになったりする局面はもちろんあるけど
    でも、家庭のことも誰が主導者なのかはっきりさせておいたほうがやりやすい気がする。
    自分の役割をちゃんと認識してないと、ぶつかりあって
    お互いよかれと思ってやっているのに、相手に対してイライラしたりするから。
    家の中でもキャラ立ちしてるって大事だと思う。

    家族の中で、夫婦間で、どういう役割を果たしているかコンセンサスが取れていれば、
    それが世間一般のものとズレてても別にいいじゃん、とも思う。

    サブタイトルが「ダメママ日記」なんだけど、
    そんなダメに思えない私はダメなママなのだろうか…。

    posted by リョーコ at 14:26| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2013年05月02日

    「コアソビー」おおひなたごう

    コアソビー (集英社クリエイティブコミックス) [コミック] / おおひなた ごう (著); ...コアソビー (集英社クリエイティブコミックス) [コミック] / おおひなた ごう (著); 集英社クリエイティブ (刊)

    ものすごくおもしろかった!
    と同時に、今まで全力で子どもと遊んでなかったかも、と痛いところを突かれた感もあった。

    おおひなたごうさんが、お金をかけずに工夫と体力と情熱で、
    オリジナリティあふれる遊びを考案して、4歳(開始時)のお子さんを
    全力で楽しませるエッセイマンガ。
    合作でマンガを描いたり、お母さんを備考してスパイごっこをしたり、
    巨大なすごろくを作ったり、どれも読んでるだけでわくわくしてくる。
    やってみたい遊びがいっぱい載ってる。

    頭と体を本気で使えば、おもしろいことってこんなにあるんだよね。
    子どもが本当にいい顔で遊んでるときって、親も本気になってるときだもんね。
    だから疲れるの嫌だとついセーブしちゃうんだけど、
    それが当たり前になっちゃうのはもったいない。
    だって全力で遊べるのなんて、子どもといっしょに過ごす時間の中でも
    ほんの一瞬なんだろうな、と最近思うから。

    子どもを本気で楽しませるために、
    まずは自分が本気で楽しむ、そんな大人でありたいです。
    posted by リョーコ at 18:05| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2012年04月09日

    「プリティが多すぎる」大崎梢

    プリティが多すぎる
    プリティが多すぎる
    ローティーン誌の編集部に配属された
    若い男性編集者の困難と葛藤の物語。

    以前、ティーン誌の編集をしていたので、
    ものすごいディティールが気になった。
    「これはいくらローティーン向けでもダサすぎない?」とか
    「この撮影スケジュールの組み方ありえなくない?」とか。

    でも、逆にいえば細部しか気になるところがないくらい
    大筋はリアルで、本当によく取材して書かれているなーと思った。

    スタッフにイメージをうまく伝えられなくて汲々としたり
    むしろイメージがまったく湧かなかったり、
    タイアップでのトラブルに胃が痛くなったり、
    なにがかわいいのかまったくわからなくなったり。

    でも、若い人向けの雑誌って
    読者が本気で読んで、リアクションをくれることが
    本当にうれしくて、楽しくて、ときどき怖かった。
    適当にやったらすぐバレるから。
    関わることができて、本当によかった。
    (今も、別な若い人向け雑誌を作ってるけど)

    実写化が脳内で渦巻いて渦巻いて困った!

    あと、装丁もかわいい。

    プリティが多すぎる
    posted by リョーコ at 11:35| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(1) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2012年01月06日

    「ぼくはお金を使わずに生きることにした」

    ここ数か月、フィクションを読む気になれない。
    という制限で本を選んでいるせいか、
    最近本当におもしろいと思う本に全然出会えていなかった。



    ぼくはお金を使わずに生きることにした [単行本] / マーク ボイル (著); 吉田 奈緒子 (翻訳); 紀伊國屋書店 (刊)

    「ぼくはお金を使わずに生きることにした」
    Mark Boyle (著) 吉田 奈緒子 (翻訳) 紀伊國屋書店

    この実験で証明したいのは、お金がなくても「生き延びられること」ではなく「豊かに暮らせること」だ――
    1年間お金を使わずに生活する実験をした29歳の若者の記事がイギリスのテレビや新聞で紹介されるや、世界中から取材が殺到し、大きな反響を呼んだ。著者は、不用品交換で入手したトレーラーハウスに太陽光発電パネルをとりつけて暮らし、半自給自足の生活を営む。手作りのロケットストーブで調理し、歯磨き粉や石鹸などの生活用品は、イカの甲を乾燥させたものや植物、廃材などから手作りする。衣類は不要品交換会を主催し、移動手段は自転車。本書は、彼の1年間の金なし生活をユーモラスな筆致で綴った体験記である。貨幣経済を根源から問い直し、真の「幸福」とは「自由」とは何かを問いかけてくる、現代の『森の生活』。世界の10の言語に翻訳され、14か国で刊行。




    新年早々おもしろい本を読めて、とても幸先がいい!
    平積みにしていてくれた書楽阿佐ヶ谷店、本当にありがとう!
    この、手に取るのがはばかられるくらいインパクトのある表紙を見なければ
    買わなかったとおもうから。

    節約生活の本ではない。
    金銭授受でなりたつ(というか狂った経済に振り回される)生活をやめて、
    必要なものは自分で作ったり、持っている人にシェアしてもらったり、
    自分が持つものは分け与えたり、新しい生活の骨組みを作っていく
    実験についての体験記。

    多くの人が考えたことはあるけど、
    大きすぎて自分にどうにかできるとは思えないから目をそらし続けていた問題を、
    自分の問題として考えられるように噛み砕いて語っている。
    さらにそれを大上段でも偉そうでもなく、
    好奇心と良心に基づいて、すごく楽しそうにやっている様子が
    本当にいい。読んでいて気分が良くなる。
    そう思える文章になっているのは、翻訳の素晴らしさでもあると思う。
    翻訳者が原文を愛しているのを感じる。

    私は、自分がいかにお金にがんじがらめにされていたのかに気付いた。
    お金を使うことについてちょっと意識してみると、
    本当に私は絶えずお金を使っているし、
    ちょっとでも時間があればお金を使いたくてしょうがない、みたいな振る舞いをよくしている。
    だからお金を稼ぐほうにも、関心が尽きない。
    だけどそうして買ったものを、開封もしないで部屋の隅に置きっぱなしにしていることもままある。

    そういう自分の無駄な動きも、ここ数年ちょっと落ち着いてきたように思うんだけど
    (物がほしいと思わなくなってきた。なるべく所有したくないなーと思うようになってきた。)
    じゃあ自分のエネルギーを何に費やせば穏やかな気持ちでいられて、
    子どもたちの世代に今よりいい環境を引き継げるのか、
    そのことへの答えの一端をこの本の中に見た。


    なにかを正しいと主張するために、
    もう一方を間違ってるって主張するようなことに、
    もうつかれた。

    だから、愛と感謝とユーモアをもって
    現実と理想をフラットに見つめる著者の視線が、
    「こういう見方をすれば世界はもっと楽しい場所になる」
    っていうヒントみたいな気がした。
    そのメガネを持ってすれば世界がもっとおもしろくなるような。

    頭と心と手の間に矛盾がない生活に、
    近づいていきたいものです。
    posted by リョーコ at 16:16| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2011年04月25日

    「週4時間」だけ働く。

    「週4時間」だけ働く。 [単行本] / ティモシー・フェリス (著); 田中じゅん (翻訳); 青志社 (刊)

    週4時間しか働きたくない!
    ってわけでは全然ないんですが、
    サブタイトルの「世界中の好きな場所に住み」に惹かれ読んだ。

    読みづらい!
    個人のエピソードだけ拾い読みして
    言いたいことがわかってから通読しないと頭に入らない。
    でもおもしろい。別の場所に目がくっつくかんじ。

    自分が食べきれないくらいの果物を
    自分が食べる暇もないくらいずっと穫り続けるのと、
    自分で食べきれるていどの果物を
    必要最小限の時間でとって、ほかの時間を好きなことをして過ごすの、
    どちらが幸せかなーというようなことをおもった。

    あとはいずれ死ぬのに
    なにをそんなに怖がってるんだろう、と。

    地震のあと、本当に大事なものを見ていないと
    後悔しそうだとおもって、家族メインの働き方を心がけてたけど
    2ヶ月も経たないうちに忘れかけてる。
    私は忘れやすい。
    大事なことを忘れてる間に人生なんてすぐ終わっちゃいそうだ。

    posted by リョーコ at 07:39| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2011年02月26日

    「私の名前は、高城剛。住所不定、職業不明」を読んだ

    私の名前は、高城剛。住所不定、職業不明 [単行本(ソフトカバー)] / 高城 剛 (著); マガジンハウス (刊)

    8年前、高城剛さんを当時働いていた会社のパーティーで
    お見かけしたことがある。
    半径数メートルにいる人がみんな楽しくなるような
    とにかく明るいオーラの人でとても素敵だな
    とおもったことを覚えてる。
    何をする人なのかは知らなかった。

    それから著作やブログを読むようになって、
    それらを読むたびに
    人生は楽しく自由なものだと再確認してる。

    この本は高城さんが自分についてされた
    144の質問に答えるというもの。
    もちろん質問の答えも興味深いものばかりで、
    興奮のあまり体がカッカと熱くなるのを感じ
    電車の中でコート脱ぎながら読んでたんですが。

    でも大事なことは、人の答えじゃなくて
    答えはすべて自分の中にあるということ。
    それがまっすぐ伝わってきて射抜かれた。
    つらいときってつい外にばかり目をやりがちだけど、
    本当はもうすべては自分の中にあって、
    それと向き合えるかどうかなんだ
    ってことが今まで私が生きてきていちばん大きな発見だったし、
    実感だったし、今誰かに言ってほしい言葉でもあったんだとおもう。

    高城さんへのここ数年の報道を見てると、
    ああいう切り口しか持ってこないって
    見るほうをバカにしてるのか
    作ってるほうがバカなのか
    両方なのか、とにかく見る必要がないものなんだなと実感する。



    夫に読ませたい!
    (おもしろい本を読むと最初におもうこと)
    posted by リョーコ at 01:22| 東京 ☀| Comment(6) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2011年02月12日

    芥川賞受賞作とタレの話

    文藝春秋 2011年 03月号 [雑誌] [雑誌] / 文藝春秋 (刊)

    「親子で前科者の日雇い労働者」の西村賢太「苦役列車」と
    「文学一家のお嬢様で美人」な朝吹真理子「きことわ」を読んだ。

    前者は、おもわず鼻をつまみたくなる情景と
    実際いたら目を合わせないようにする主人公と
    不快極まりないけどものすごく「読ませる」文章で
    読み始めたらやめられなくなる。
    この作品は面白く読んだけど、
    私小説でずっとこのトーンだと
    ほかの作品も追っていこう!って気に
    私はならない。面白いけど。

    後者は、数度読まないと意味が入ってこないくらい
    自分がふだん触れてる言葉とちがう言葉で書かれていて、
    数度読んで、なつかしい匂いや湿度をときどき思い出して
    でも、まあなにも起こらずに終わる話。
    受賞者インタビューのほうが面白かったな。
    目のつけどころとか、語彙がオリジナルで。

    芥川賞を文藝春秋買って読むのなんて
    川上未映子以来。
    書いた人に興味がないともう本読めなくなってきた。
    アイドルも美術も文脈なしでは興味もてない。
    自分でおもしろい物語を発掘する努力をしてきたいものです。

    あ、朝吹さんとお友達にはなれないな
    とおもったのは(よけいな予感)
    焼き鳥をタレでばかり食べてる人ってわかってない
    みたいなくだりにて。
    ちょっと劣等感を持ちつつ
    やっぱタレのが旨いもん!!!

    posted by リョーコ at 21:14| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

    2011年01月08日

    『僕の小規模な生活』4巻は家族で読むべき

    僕の小規模な生活(4) (モーニングKCDX) [コミック] / 福満 しげゆき (著); 講談社 (刊)

    今、新刊が出たら必ず買うマンガ家は
    福満しげゆきだけだ。

    3年くらい前に彼氏(現夫)に「絶対好きだとおもう」と
    『うちの妻ってどうでしょう?』を貸されてから、どっぷりハマった。
    作品に出てくる福満さんの「妻」がとにかくカワイイし、
    マンガ家から見た編集者の描写がグサグサくるし、
    『僕の小規模な失敗』ではとにかくダメだった「僕」が
    ちゃんとマンガ家になって、複数の連載を抱えたりして、
    カワイイ女の子と結婚して、子どもまでもうけて、
    それで今後を常に不安がってたりすると、
    もう応援しないわけにはいかない!!!って気持ちになる。

    で、4巻(4巻まで出るなんてすごい!)。

    3巻で生まれた子どもが成長するにしたがって
    起こるいろんなできごとをつづっているんだけど、
    育児をしない夫(妻)にぜひぜひぜひ読ませたいのが
    第98話「赤ちゃんは!しつこい!」。

    乳児と留守番することになった「僕」の
    「ウソだろ?
    これ・・・・・・
    ずーーーーっと
    構ってないと
    納得しないわけ?」
    というモノローグが、
    自分が子育てを始めて、結構衝撃を受けたことだったのです。

    「子ども見ながら仕事する」とか、
    絶対ムリだなー両方まじめにやるんだとしたら
    とおもったなーと。

    その感じって、「僕」がいう
    「自分の“いいとき”に
    “いいよう”に見てる だけ」
    だと、わかんないとおもう。
    でもそこを夫婦で共有できると
    やってくれてる相手に感謝の気持ちがすごく湧く。

    それを受けての第99話、家族の話がまたイイ!

    とこんなふうに書くと
    「教訓だらけのほのぼのエッセイマンガ」
    みたいで、敬遠されそうで、申し訳ないのですが、
    本当はもっとくだらなくて、ちいせえこともいっぱい言ってて
    でもセリフとか擬音にクセになる魅力があって
    ついふだんの生活でも使いたくなっちゃったりして
    とにかく私の大好きなマンガです。

    読んでほしい。
    できれば買ってほしい。
    さらにできれば編集部に応援のメールを送ってほしい!!!
    (私は福満さんとはまったく面識はないです)
    posted by リョーコ at 02:24| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする