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    2014年12月23日

    子どもとファーム&ホームステイをしてみて|イギリス&スウェーデン母子旅行@5歳&1歳

    子どもとWWOOF体験をすること

    子どもがいなかったら、そもそも田舎でファームステイをしようと思わなかった。子どもがいるから、食べ物がどうできているかに興味が湧いたし、都市生活では得られないものに目が向いたし、観光地への関心が減った。それに、子どもがいなかったらファームステイ先の選択肢もたくさんあっただろうから、ここを選ばなかったかもしれない。子どもとファーム&ホームステイするのはなかなかいいな、と思った理由がいくつかある。

    その1 自然の中で遊ぶのはとにかく楽しそう

    見渡す限り続く広い野原を大声をあげながら駆け回ったり、パンツまでびしょびしょになって泥とまみれたり、いろんな木の実を口に入れておいしさに驚いたりまずさに飛び上がったり、動物を愛でたり、手のひらを返されたり、そういうときに見せる子どもの表情が今まで見たこともないようなものだった。広大な庭には、池や川や小さな島や常設のテントまであった。息子たちは最初ちょっと濡れただけで泣いたり、虫から逃げ回ったりしていたけど、だんだん慣れた。東京生まれ東京育ちで、親の実家も両方東京の息子たちにはまさにカルチャーショックな体験だったと思う。

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    木登りなんて絵本の中だけの遊びだと思っていた。

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    その2 食べ物がどんなふうにできているかわかる

    日中は畑仕事をして、食事になるとその畑からおいしそうな野菜を選んで取ってきて料理する。残した食べ物や調理で取った皮、飾っていてしおれた花なんかは全部集めて肥料にして、また畑にまく。そうしてできた野菜の味は、5歳児でも(だからこそ?)はっきりわかるくらいおいしい。にんじんを生でぽりぽりおやつに食べてるのはこのときだけだった。

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    循環していること、そのサイクルの中で生きているということを体感できた。東京で誰が作ったかわからない野菜を残すことには抵抗がなくても、目の前の人が作った野菜は残せない。もし自分が使わなかった分があったとしても、それはまたほかの野菜のために使うことができる。自分もそんな循環の中の一部なんだとわかった。


    その3 自分と全然違う人たちが世の中にはたくさんいると教えられる

    共通点は性別と年齢くらいだった我が家の長男と、ホストの長男。人種も言語も性格も全然違う。毎日ケンカしては仲直りして、またケンカしてを繰り返していた。ホストファミリー宅には子どもの友だちもたくさん来ていた。その中でひとりだけ言葉が通じない長男は、おもちゃをちらつかせたり、お菓子をあげたり、おどけてみせたり、涙ぐましいくらい頑張ってコミュニケーションを取ろうとしていた。
    帰国してから長男が「イギリスでは毎日、言葉が通じない子とも仲よく遊べるか実験してたんだよ。実験失敗になることも多かったけど」と言っていた。そんなことがあったせいか、言語が通じれば多少の性格の違いなど気にせず遊べるようになった。

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    全部、日々の生活の中で子どもに伝えたいと思っていたことだけど、私が東京でいくら口をすっぱくして言ってもこんなに伝わることはなかった。それは、自分だって体験として知っていたわけではないことも多かったからなんだなと思った。私が学ぶこともたくさんあった。


    親である私が学んだこと

    同年代の子をもつ家族の中に滞在して、影響を受けた部分がたくさんあった。例えば、規則正しい生活をさせること。テレビやパソコンやゲームから距離を置くこと。近所の人との関係を大切にすること。どれも言葉にするとものすごく当たり前なんだけど、人がやっているのを見て「こうすればよかったんだ」「これって子どもにとってはこんな影響があるんだ」と思ったことがものすごく多かった。東京にいると仲のいい友だちだって、何時に起きて何時に寝て、どんなふうに寝かしつけて何を食べて、休みの日は何をして、みたいなことを知らない。近すぎるとそういうのを見せるのも恥ずかしい。自分の家族が当たり前にしていることが、ほかの家族ではそうじゃないというのをふだん意識することはあまりない。当たり前すぎたのでそれを意識するには、強制的にほかの家族でしばらく過ごすという手荒なことでしかできなかったのかもしれない。
    私が滞在していた家はセレブだったので、当然住み込みのお手伝いさんがいた。でも日々の食事の用意と子どもたちの送迎や生活のこまごまとしたことは、夫婦で分担してやっていた。それは些末だし手がかかることも多いけど、外注してしまうにはもったいない尊い時間なのだなと他人がしているのを見ていると思う。我がことだとそんな余裕なく、キーッとなってしまうけど。
    ホストたちとは、教育や環境やしつけなど子どもに対してできることについても話した。その中で私が驚いたのは、子どもたちをなるべく手元に置いておきたいと彼らが話していたことだった。留学もさせたくない。理由は、自分たちが本当に小さいころから寮生活で親と離れて暮らしていて寂しかったから。私は、子どもたちにはどんどん外に出て行ってほしいと思っている。今の環境や教育に疑問を感じることも多いし、何より自分が人としてすごく未熟なのを自覚してるので、外の人と触れ合ってそこから学んでほしいから。ずっと近くに置いておきたいと言えるくらい、環境(自分のことも含めて)に自信を持てるのがうらやましかった。まあ、私だってここにだったらずっといたいし!しかしこういう高尚な環境で育っても、5歳児は物欲のかたまりだし、下ネタ大好きだし、それは少しほっとした。
    ただひたすらに、一緒にいる時間がたくさんあったからこそわかったことがたくさんあった。過ごす時間は量より質だと思ってきたけど、でもやっぱり量も大事だ。

    つづきます。
    posted by リョーコ at 07:54| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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