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    2014年11月04日

    WWOOFホストが本物のセレブだった|イギリス&スウェーデン母子旅行@5歳&1歳

    到着までのことはこちら

    築800年近い建物

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    敷地は250ヘクタール。まったくピンとこなかったので、東京ドーム換算で計算してみると53個ぶん。これもあんまりピンとこない。とりあえず見渡す限りすべてこの家の敷地だった。門から家まで車で5分くらいかかる。

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    建物は私が把握した範囲内で、母屋、離れ、教会、倉庫がいくつか、駐車スペース、農具置き場、スタジオ、家畜小屋、友だちに貸している家が3軒、おばあちゃんの家があった。「建物についてはこの冊子を読んで」と手渡された小冊子に、建物の歴史が書いてあった。いちばん古いもので1200年代に建てられていて、数々の持ち主を経て(歴代の持ち主の名前が残っている)、20世紀なかばにホストのお父さんが購入したらしい。

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    「狭いけどここを使って」と通された屋根裏部屋は、一部屋で私たちの自宅の総面積より広かった。さらにベッドルームがふたつとバスルームとキッチンがついていた。ホームシック気味で早く東京に帰りたがっていた長男も、この部屋を見て「パパも一緒に来るならここに住みたい...」と言ってた。

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    建物は古いけど、中は最新で食器洗い器&IH完備。私も住みたい...

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    動物は、馬が2頭、犬が4匹、猫が1匹、うさぎと羊と牛がたくさん。子どもたちは、もう狂気乱舞でしたとも。


    本物のセレブだった

    ホストが「君は雑誌の仕事をしているんだよね?今月私たちが載った雑誌があるから読む?」とVOGUEの最新号を渡してくれた。そこには、このホストファミリーのインタビューで7Pの特集が載っていた。内容は、成功しているアーティストであるホストが、都市から離れた家でどんな暮らしと創作活動をしているのか、家族の歴史、セレブリティとの親交についてなど。ホストの親友はダミアンハースト、顧客はエルトンジョン、結婚式でブルーのものを貸してくれたのはリリーアレンだって。ふう...

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    広い庭のあちこちに作品が展示されていた。箱根の彫刻の森美術館みたい、と言ったら「父の作品がそこに収蔵されてるから20年前に箱根に行った」そう。本物でした。

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    農業は誰がやっているのかというと、3人の農夫を雇っていて、売るためではなく自分たち家族とまわりの人で食べるために有機野菜を育てているのだそう。ウーファーはその手伝いをするかわりに、2週間宿泊と食事を提供してもらう。WWOOFホストが農業を直接はやっていないことに、びっくりした。
    ホストは現代美術のアーティストとして、また偉大な彫刻家だったお父さんの作品の管理や美術館の運営(広大な庭と家の一部は美術館になっている)をおもな仕事としていた。パートナーは壁紙アーティスト。ふたりの間にはふたりの子どもがいる。
    「ここに滞在したがる人は多そうだけど、みんなすぐに受け入れてるの?」と聞いたら、「ふだんはSkype面談をしたりして、誰を受け入れるかには慎重なんだけど、子連れのウーファーなんて初めてで面白そうだったし、お互いの子どもたちにとって文化的にとても意義のある交流ができそうだったから、今回は即答でオッケーだったんだよ」と教えてくれた。子どもたちのおかげでできた経験だということに間違いない。
    あまりに想像を越えていて感覚が麻痺した私は、じつはWWOOFってこういう場所に泊まるのがポピュラーなのかな?とか思って、「WWOOF 体験談」でググって出てきたものを片っ端から読んだ。もちろんこんな場所に泊まった人の話は出てこない。


    いろいろ含めてのステイタス

    イギリスでは古い建物に住むことがステイタスなのだと読んだことがあった。そういう意味では、この家に住むことはものすごい価値のあることなんだろう。でも実際は、大変そうというのが率直な感想。あちこち壊れるので、週2日は家の修理の人がご用聞きにくる。それくらいの頻度で実際どこか壊れていた。そういうメンテナンスにかける心と金銭の余裕があるということも含めてのステイタスなんだなと思った。
    そして、物質的なことだけでなく、時間の面でも多くを提供しているように見えた。週に何回か、動物愛護団体の寄付金集めのイベントの会場となったり、地元の子どもたちを集めてサーカスに連れて行ったり、週末になれば美術館を訪れる数十名単位のお客さんを案内したり、悠々自適とはほど遠い、とにかくめまぐるしく忙しい日々を送っているように見えた。
    でも、大変そうだから私は小市民として小さいサイズで生きていきます、と思ったわけでもなかった。ものすごくセレブだけど、すでに与えられたものに奢ることなく、それを使って自分だけでなくまわりを幸せにすることにすごく貪欲。忙しくてラクではなさそうだったたけど、ものすごく「生きてる」人たちなんだなと思った。最初は「富裕層は求められることが多くて大変なんだなー」としか思わなかったけど、そばで見ているうちにそうすることへの本人たちの意思の力を少なからず感じた。
    感情も記憶も、わかちあうことが幸せを感じるためにいちばん重要だと思う。私は彼らに比べたらごくごく小さい規模ではあるけど、もっと人に提供していくこと、与えることをできるようになりたい。自分と世界の違う人々だけど、生きることへの向かい方は共感する部分がとても多くて、心を動かされることが多い日々だった。

    続きます。

    posted by リョーコ at 12:42| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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